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但馬の春の風物詩となった「たんとうチューリップまつり」(4月中旬から下旬に開催)。
1992年から毎年、豊岡市但東町畑山のチューリップ畑で開催されているチューリップまつりでは、色とりどりのチューリップが観光客を魅了します。
年々来場者が増え、今では年間約7万人が訪れるビッグイベントに!
チューリップ畑では、チューリップ狩り、鉢植販売、球根注文、Instagramフォトコンテストなどを開催しています。
もともと、但東町は兵庫県内唯一の球根生産地でした。しかし栽培農家は高齢化により減少していき…
「最後に一つ花を咲かせたい」との思いから町内あちこちで栽培していたチューリップをひとつの場所に集めることにしました。
「一枚の田んぼに集めたらキレイだろうなぁ~」
「町内の皆に喜んでもらいたい」
「一枚の田んぼでもチューリップが咲いていたらカメラを持った観光客が足を止めて撮影してくれる」
栽培農家が一つとなり始めた ちゅーりっぷ畑。
1年目(平成4年)、町内の皆さんに喜んで頂いたので2年目へ…
3年目は但馬全域の大イベント、『但馬・理想の都の祭典』(平成6年)と重なり、但東町もチューリップの「ジャンボ花壇」としてイベントに参加しました。
この時、初めてフラワーアート(花による絵)が誕生しました。
今でこそ、パソコンでアートを作成していますが、当時はイラストで作成していたのです。
「花でアートをしたら面白いだろうなぁ~」
「それならイラストを描いてみようか」
発案者も、デザイナーも、球根を植えるのも、全て但東町民です。
初代フラワーアートの「日本列島」は、ヘリコプターで撮影され、新聞のトップにカラーで掲載。
これまで来場者数は2000~3000人ほどだった畑が、開催中(平成6年)15,000人もの人手で賑わいました。
田んぼの中のイベント テーマは『花』
花を愛する人々が のどかさを感じながらゆっくりと流れる時の中で花々を観賞してもらいたい。
たんとうチューリップまつりの“事の起こり”は
「農家の発想による農家のための農家によるイベント」でした。
イベントのメインとなっているのは「フラワーアート」。毎年約10万本のチューリップを使って、畑一面にその年のアートを描きます。
毎年趣向を凝らしたデザインとテーマがみる人に感動を与えています。